2014/01/21

平泉 二十日夜祭(はつかやさい)へ。

今回岩手へ湯治旅となった大元が、
平泉の1月20日の祭り、二十日夜祭(はつかやさい)を見たかったから。

二十日夜祭とは、毛越寺の常行堂の神様、摩多羅神(またらじん)の祭礼。


厄年男女が出場、中でも42歳男が目立つ祭り。
その歳に当たる弟が、昨年夏くらい位から、もりあげちゃおかなぁって言っていたので、見に行こうかなとぼんやり。

開催が近づくにつれ、水面下で進行してる様子を弟に聞くたび、面白くなりそうだなぁとなり、行くこと決定。


2014年の1月20日は、月曜なので、土曜・大沢温泉1泊、 日曜・鉛温泉で1泊湯治してから、平泉入り。

湯治先の花巻から電車で移動。
昼前に平泉到着。

県南雪がすくないわぁ。


駅から一本道、毛越寺までてくてく。
徒歩10分位。

毛越寺、
二十日夜祭の日は、16時半から入場無料になるのだけど、
その前だったので、拝観料500円払って入場。
キャリーケースは、受付の人が、預かってくれた。普段もそうなのかわからない。


とりあえず、お目当ては。1月20日限定の精進あんかけそば。
御精進ということで、カツオなどの動物系は使わず、昆布とシイタケの出汁だそう。

これでお昼ということに。



そば茶プリンも。

饅頭の試食もらった。

その後。境内を散策。
毛越寺は、庭園です。。ぐるっと散策して終わり。

本堂

今回の祭りの舞台。
常行堂(じょうぎょうどう)


池の立石。
庭園の世界では、これが美しいということらしいデス・・・。
ちなみに、東北大震災時に石が傾き、修復作業を請け負ったのは弟ですw。土建屋として。
趣味でも、日本庭園作りしてる弟で、仕事柄、石とか植木が手に入りやすいので、
自宅の庭も好き勝手にいじって、枯山水みたいくなってる・・・。


昼過ぎ、42歳厄年男が集まってきた。
着替え(下帯巻き)をして、全体リハーサルだそうです。


着替えて、上着を着て、松明もってリハ開始。眺める。


掛け声をかけながら動いてる。


その後、上着を脱ぎ、本番の格好で、写真撮影w



14時半ごろ全体リハ終了。
各講(グループ)ごとに、奉納宿(グループの拠点)へ戻ります。

弟が主宰のグループは、達谷講(たっこくこう)。
出場者用バスに同乗させてもらう。

宿に戻る前に、、達谷講は、独自イベントが。
宿の手前の、姫待滝(ひめまつたき)にて、禊するという。


80代の親戚のおじさんいわく、子供のころ、滝に飛び込んで遊んだよ。。だそう。



ギャラリーがいっぱい~~w
近所の人総出か!?ってくらいに感じる。小さな地区なので。


禊希望者がつぎつぎ滝にあたる。



ローカルメディアも取材に来てました。

記事 ひかるFM 毛越寺二十日夜祭滝行
記事 平泉FAN  勇壮な二十日夜祭


その後宿に戻って、禊組はお風呂に入り、関係者夕食。
我々は、その間に、宿として御供所(ごくしょ)を提供してる、達谷窟毘沙門堂(たっこくのいわやびしゃもんどう)を散策。
ここは神仏習合。

この狛犬。ウェービーヘアです。なんか珍しいらしいデス。


これが毘沙門堂。
京都・清水寺を模してる。
岩肌に建造されています。

ここ、パワースポットだと感じる方がいるようです。


宿の中へ。
地域のお母さんたちが、お食事の準備。


赤い鉢巻=42歳厄年男
奥で準備をしています。

夕食。
ここでも精進料理。


お酒も振る舞われます。
一関の地酒、関山(かんざん)


築数百年の古民家。



きんこならし。
五穀豊穣願い。
木で作った花。


暗くなり火が付きました。






また達谷講独自のイベントタイム。
本番姿で登場し、地区でも行列をやろうとのこと。
宿から、地区の中の県道を本番さながらに練り歩きます。道路占有許可とり。


とにかく、酒を飲ませますw



地区のイベントを終え、出場する関係者は、バスで本番スタート地点の平泉駅前に移動。
我々も追います。母から車を借りれた。

弟の勤務先が毛越寺近くにあり、車を置かせてもらう。
ここでも、祭りに合わせて、飲み食べ盛り上がり。
スジ煮込みを振る舞われた。


そして、平泉駅へ。
各講集まり始まっている。


駅から毛越寺まで練り歩く。献膳行列。
真ん中は、現在の平泉町長さんです。
私の中学時代のバスケコーチでw
ハイチーズでパチリ。




毛越寺横には、露店が少し。



毛越寺境内も、各所に待ち人。


メイン会場の常行堂(じょうぎょうどう)。



蘇民袋(そみんぶくろ)争奪戦
なんと、弟が手にしてた。


その後、餅まき。コマ木というのが入ってるのもあり。幸運のお守りになります


弟は、ここ数か月幸運続きなのだそうだ。
本人は、こーゆーときこそ、浮かれてはいけない、命持っていかれることもあるから、心してると言っていた。
最後に一人、摩多羅神(またらじん)に手を合わせていた・・・。


餅まきが終われば、おおたかの人々は帰っていく。
我々は、この後行われる、僧侶による、奉納の舞「延年(えんねん)の舞」を見る。
21時から24時まで。


奥の方にストーブはあるが、開け放たれた堂内は底冷え半端ない。
観客の私は厚着してても冷える。。舞手は、指先がつめたそう・・・。
静かな厳かな時間。
寒さと眠たさと戦いつつ全行程鑑賞。


youtube から、今年の様子の動画を拝借

伊藤さんの動画。


平泉FANの動画。




終了後、静かな深夜の毛越寺をあとにして、実家に帰宅。
母が用意してくれた刺身とか漬物、あとは、宿からの残り物などをつまみに、
関山でいっぱい。


少しして1時過ぎに弟も帰宅。
祭りの後、42歳同士の打ち上げしての帰宅。
もう疲れ切った様子で茶の間で寝込みモード。
どうにかこうにか部屋へ向かいました。
我々も就寝。


翌朝、簡単に朝食。
弟も起きてきた。声がでてないw


テレビで、昨夜の二十日夜祭の様子がニュースに。
新聞でも。

テレビ IBC 毛越寺二十日夜祭
新聞記事 岩手日日 火の粉散らし除災祈願 毛越寺二十日夜祭


朝ごはん食べてたら、流れた。。


母に、平泉駅に送ってもらい、平泉を後に。

実家にいたのは、1時~8時の7時間ほどw